【新刊告知】山中智省(著)あらいずみるい(イラスト)『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち』勉誠出版

2018/01/20

本日1月20日に発売された『ドラゴンマガジン』(富士見書房)2018年3月号が今、俄かに注目を集めています。

ドラゴンマガジン 2018年3月号 ドラゴンマガジン 2018年3月号

KADOKAWA 2018-01-20
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この要因としてはやはり、歴史にその名を刻むライトノベルの〝金字塔〟、神坂一(著)あらいずみるい(イラスト)『スレイヤーズ』シリーズの本編が久しぶりに再開されたことが大きいでしょう。単行本第15巻『デモン・スレイヤーズ!』(富士見ファンタジア文庫、2000年5月)以降、本編の続編を待ち望んでいたファンにとっては大変喜ばしいニュースでしたし、『ドラゴンマガジン』発売日当日の朝、真っ先に書店へ向かったという方、購入後はいの一番に読んだという方も、決して少なくないはずです。それほどまでに『スレイヤーズ』シリーズの本編再開は、多くの人々が注目するビックニュースだったわけですね。

<関連ニュース>

小説「スレイヤーズ」本編が再始動 2000年刊行の最終巻から続編
(KAI-YOU.net)

「スレイヤーズ」新作制作決定、なんとデモン・スレイヤーズ!終了後が舞台の続編に( Livedoor NEWS)

そして、いま一つ忘れてはならないのは、この2018年3月号をもって『ドラゴンマガジン』そのものが、創刊30周年を迎えたということです。1988年1月の創刊以来、数々の作家・作品を輩出しながら業界をリードしつつ、いわゆるライトノベル雑誌の草分け的存在と見なされてきた『ドラゴンマガジン』――。本号はまさに、その記念号として刊行されることとなりました。

さらに、付録「ドラゴンマガジン30thクロニクル」(『スレイヤーズ』新作もこちらに先行掲載)では、『ドラゴンマガジン』の創刊から現在に至るまでの歴史を年表形式で紹介しており、これまでの軌跡が辿れるようになっています。ですから、たとえ若い読者の方々であっても、『ドラゴンマガジン』とはいかなる雑誌で、どのような歴史を歩んできたのかを、あらためて知ることができる機会が生まれているわけですね。

<関連ニュース>

「ドラゴンマガジン」30周年記念号が1月20日発売! 皆さまに感謝の気持ちを込めて、スペシャルな目玉企画盛りだくさんでお届け致します!(PRTIMES)

ファンタジア文庫&ドラゴンマガジン30周年サイト(富士見書房)

ちなみにAKIHABARAゲーマーズ本店では現在、『ドラゴンマガジン』や富士見ファンタジア文庫の歴史に関する展示を実施中とのことです。私はまだ未見なのですが、おそらく、ある人は懐かしさとともに、またある人は、その歴史の長さと功績の大きさに対する驚きとともに、展示をご覧になっているのではないでしょうか。

さて、こうした状況のなか、『ドラゴンマガジン』創刊当時を中心に同誌やライトノベルの歴史に迫る研究書、山中智省(著)あらいずみるい(イラスト)『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち』(勉誠出版)が間もなく刊行されます。

今回の『ドラゴンマガジン』をめぐる様々な盛り上がりのなかで、同誌の歴史にあらためて興味を持ったという方、あるいは、同時代を経験したかつての読者だったという方には、ぜひ先の「ドラゴンマガジン30thクロニクル」と合わせて本書をお読み頂けましたら幸いです。刊行前のため詳細はまだ伏せますが、きっと本書を通じて、これまで知らなかった『ドラゴンマガジン』の一面を再発見できるのではないかと思いますので。

そして、本書には『ドラゴンマガジン』創刊に携わった方々の長文インタビューが複数収録されており、創刊の経緯はもちろん、当時の興味深い裏話も多数含まれています。著者である私も思わず「え!?」と驚かずにはいられなかった、あんなことやこんなことが、当事者の方々から語られているのも見所の一つです(笑)

【これが気になる!!という方にもお薦め】

・そもそも、なぜ『ドラゴンマガジン』は創刊に至ったのか?
・創刊号の表紙はなぜ、コスプレをしたアイドル(浅香唯)だったのか?
・『ドラゴンマガジン』に込められた編集者、作家、読者の想いとは何か?
・『ドラゴンマガジン』に作家が作品を掲載する際、何を意識していたのか? etc.

ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち
山中智省 あらいずみるい勉誠出版 2018-01-31
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1980年代後半~90年代前半を中心に、現在「ライトノベル」と呼ばれている若年層向けエンターテインメント小説が誕生していく過程を、ライトノベル史に名を残す雑誌『ドラゴンマガジン』とその周辺状況に着目しつつ、著者が収集した多数の資料と同時代を経験した人物のインタビューから描き出す。(出版社HPより)

*試し読みはコチラ

【目次】

はじめに 

第1章 『ドラゴンマガジン』創刊前後の状況
Ⅰ 〈ライトノベル雑誌〉への注目
Ⅱ 創刊から躍進までの軌跡
Ⅲ 雑誌・文庫レーベル・新人賞の関係性
Ⅳ 創刊号にみるビジュアル重視の姿勢

第2章 創刊を手がけた編集者たち
Ⅰ 『ドラゴンマガジン』創刊責任者インタビュー 小川洋
Ⅱ 表紙・グラビア・取材記事担当インタビュー 竹中清
コラム① 誌上に現れた二つのメディアミックス

第3章 創刊号の誌面を飾った作家たち
Ⅰ 小説家インタビュー 竹河聖
Ⅱ イラストレーターインタビュー あらいずみるい
Ⅲ マンガ家インタビュー 見田竜介
コラム② 作家の共演が生み出した「イマジネーションの世界」

第4章 『ドラゴンマガジン』が育んできたもの
Ⅰ 読者投稿ページ「ガメル連邦」担当インタビュー 加藤一
Ⅱ 小説家インタビュー 新城カズマ
Ⅲ 小説家インタビュー 伊藤ヒロ
コラム③ 読者・作家・編集者が交差する場

第5章 〝ビジュアル・エンターテインメント〟の誕生と展開
Ⅰ 「メディアミックス世代」と呼ばれた読者たち
Ⅱ ビジュアル重視の小説雑誌と読者―『獅子王』『ドラゴンマガジン』を例に
Ⅲ 『ドラゴンマガジン』が生んだ〝ビジュアル・エンターテインメント〟

おわりに―そして「ライトノベル」へ

あとがき
参考文献一覧
過去の作品を知りたい・読みたい・入手したい人のための資料探索ガイド
『ドラゴンマガジン』基本情報一覧(1988~1995年)

すでに見本出来とのことですので、早ければ来週あたりから順次、書店に並び始めるかと思われます。こちらにつきましては判明次第、あらためて告知致します。

それでは、どうぞよろしくお願い致します!!

【文責:山中】

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第3回ライトノベル・フロントライン大賞発表

2017/12/30

『ライトノベル・フロントライン』(青弓社)の休刊に伴い、第3回の選考結果は青弓社HPにて発表されました。本ブログでも、あらためてご報告させて頂きます。

〔参考〕第3回ライトノベル・フロントライン大賞、発表!(青弓社HP)

「ライトノベル・フロントライン大賞」は、人気シリーズの新作やメディアミックス作品といった「売れ筋」が名を連ねるランキングの存在を踏まえ、それらにはなかなか現れにくい新人作家のデビュー作に注目する。商業成績によらず、作品としてのおもしろさ(、完成度の高さ)をしっかり評価することを第一に考え、あまたの作品のなかに埋もれがちなライトノベルの良作を再発見していくことが、本大賞の目的である。これをきっかけに一つでも多くの作品が読者の手に届き、ライトノベルを楽しむ機会が増えてくれたらと強く願っている。第3回の選考対象となった作品は、2016年1月1日から同年12月31日の間に刊行された新人作家のデビュー作で、選考作業はライトノベル研究会の会員がおこなった。

ライトノベル研究会が総力を挙げて選考した新人作家のデビュー作のうち、最終選考に残ったのは次の6作品。

・藤宮カズキ『いつかの空、君との魔法』(スニーカー文庫)
・昼熊『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』(スニーカー文庫)
・霧山よん『姫騎士はオークにつかまりました。』(ファンタジア文庫)
・駱駝『俺を好きなのはお前だけかよ』(電撃文庫)
・今慈ムジナ『ふあゆ』(ガガガ文庫)
・大桑康博『呪術法律家ミカヤ』(GA文庫)

この6作品は、選考対象作品の数々を会員が下読みし、各人の推薦作品を『ライトノベル・フロントライン』の編著者である大橋崇行と山中智省がさらに絞り込み、大賞候補として選出したものである。そして最終選考委員会による協議を重ね、大賞と特別賞の受賞作品を選考。第3回となる今回は、以下のような結果になった。

<大賞>

藤宮カズキ『いつかの空、君との魔法』(スニーカー文庫)
今慈ムジナ『ふあゆ』(ガガガ文庫)

 

いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫) いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)
藤宮カズキ フライKADOKAWA/角川書店 2016-08-31
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その空の色を、まだ誰も知らない。酸素と同じように、人々の生命活動に精霊が不可欠な世界。近代化された都市・アリステルに生きる人々は、常に上空を覆うダスト層雲によって空の青さを知らずにいた。ダスト層雲を払い、精霊を呼び寄せることが出来るのは、箒に乗って魔法を使う儀式<グラオベーゼン>の担い手である<ヘクセ>と呼ばれる10代の少年少女だけ。箒さばきと造形魔法が天才的なものの高所恐怖症という三流ヘクセの主人公カリムと、彼の幼馴染みで当代随一のヘクセ揺月は、過去の事故以来お互いのことを気にしながらも疎遠になっていた。そんな中、アリステルの街を危機に陥れる規模の精霊不足が起こり、カリムと揺月は二人でグラオベーゼンを行うことに。全く噛み合わない二人は、町の人々を救うため「青空」を招くことが出来るのか――。稀代の新鋭が描く、空を駆ける青春ファンタジー。(作品紹介より)

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今慈 ムジナ小学館 2016-05-18
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心因性相貌誤認症―他者とは異なる認識の中を生きる少年・龍胆ツクシ。ひょんなことから、彼は連続猟奇殺人事件の現場を目撃してしまう。そこに佇んでいた犯人は、ハシビロコウ頭の人物だった。しかし、彼の証言を信じる者は誰もいない。自身の役立たずぶりを改めて実感しながらも、ツクシは「自分にできることはなにか」を考え始める。そんなとき、少女のカタチをした怪異が目の前に現れ、彼の世界は徐々に変化していくのだが…。自我と認識の問題を巡る、最新の現代怪異譚。第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。(作品紹介より)

<特別賞>

昼熊『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』(スニーカー文庫)

 

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う (角川スニーカー文庫) 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う (角川スニーカー文庫)
昼熊 加藤いつわKADOKAWA/角川書店 2016-07-30
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交通事故に巻き込まれた「俺」は、目が覚めると見知らぬ湖の前に立っていた。体は動かず、声も出せず、訳もわからぬ状況に混乱し叫び出すと予想だにしない言葉が――!?「あたりがでたら もういっぽん」ど、どうやら俺は自動販売機になってしまったらしい……! 選択出来る行動は自動販売機の機能”のみ”。自力で動くこともできず、会話もまともにできない状況で異世界のダンジョンを生き抜く事は出来るのか!?人気小説投稿サイト「小説家になろう」で話題沸騰!ダンジョンの奥深くで出会った少女と自販機を描く、新感覚迷宮ファンタジー開幕!!!(作品紹介より)

選考過程につきましては、青弓社HPをご覧ください。

【文責:山中】


【新刊告知】山中智省『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語ー狼煙を上げた先駆者たち』勉誠出版(2018年1月刊行予定)

2017/12/06

私事で大変恐縮ではございますが、このたび勉誠出版より、単著『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語ー狼煙を上げた先駆者たち』を刊行する運びとなりました。本日(12/5)情報が出ましたため、こちらのブログでも告知をさせて頂きます。

これまで私はライトノベル研究会をはじめ、日本近代文学会や日本出版学会などで研究発表の機会を頂き、創刊当時の『ドラゴンマガジン』(富士見書房)に関する報告を複数回行ってきました。ご存知の方はおそらく「ああ『ドラマガ』発表の人か~」とお思いかもしれませんが(笑)そして今回の単著はそれら報告の集大成でもあり、今後の研究に繋げていくための足掛かりでもあります。

[参考]ラノベ史探訪(4)―ラノベ専門誌の始まりを見てみよう【「ドラゴンマガジン」編】

今回の単著では、およそ5年ほどかけてコツコツ収集してきた多数の資料に加え、『ドラゴンマガジン』の創刊に関わった編集者、そして同誌の作家や読者の方々のご協力で実現したインタビューをもとに、『ドラゴンマガジン』創刊の経緯や周辺の同時代状況、そして現在の「ライトノベル」が誕生していく過程に迫っていきます。現時点での刊行予定は2018年1月となっており、皆様のお手元に届くまで今しばらく時間が掛かるかと思われますが、刊行の際はぜひお手に取って頂けましたら幸いに存じます。どうぞよろしくお願い致します。

≪目次≫

はじめに

第1章 『ドラゴンマガジン』創刊前後の状況
Ⅰ 〈ライトノベル雑誌〉への注目
Ⅱ 創刊から躍進までの軌跡
Ⅲ 雑誌・文庫レーベル・新人賞の関係性
Ⅳ 創刊号にみるビジュアル重視の姿勢

第2章 創刊を手がけた編集者たち
Ⅰ 『ドラゴンマガジン』創刊責任者インタビュー 小川洋
Ⅱ 表紙・グラビア・取材記事担当インタビュー 竹中清
コラム① 誌上に現れた二つのメディアミックス

第3章 創刊号の誌面を飾った作家たち
Ⅰ 小説家インタビュー 竹河聖
Ⅱ イラストレーターインタビュー あらいずみるい
Ⅲ マンガ家インタビュー 見田竜介
コラム② 作家の共演が生み出した「イマジネーションの世界」

第4章 『ドラゴンマガジン』が育んできたもの
Ⅰ  読者投稿ページ「ガメル連邦」担当インタビュー 加藤一
Ⅱ 小説家インタビュー 新城カズマ
Ⅲ 小説家インタビュー 伊藤ヒロ
コラム③ 読者・作家・編集者が交差する場

第5章 〝ビジュアル・エンターテインメント〟の誕生と展開
Ⅰ 「メディアミックス世代」と呼ばれた読者たち
Ⅱ ビジュアル重視の小説雑誌と読者―『獅子王』『ドラゴンマガジン』を例に
Ⅲ 『ドラゴンマガジン』が生んだ〝ビジュアル・エンターテインメント〟

おわりに―そして「ライトノベル」へ

あとがき
参考文献一覧
過去の作品を知りたい・読みたい・入手したい人のための資料探索ガイド
『ドラゴンマガジン』基本情報一覧(1988~1995年)

ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語: 狼煙を上げた先駆者たち ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語: 狼煙を上げた先駆者たち
山中智省

勉誠出版 2018-01-31
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なお、勤務校である目白大学の新宿図書館で現在開催中の企画展示「ライトノベル誕生の軌跡 ―ようこそ〝ビジュアル・エンターテインメント〟の世界へ」は、本書で紹介する事例の一部を含んだものとなっています。もしもご興味がありましたら、こちらもぜひご覧頂けましたら幸甚です。

【文責:山中】


【告知】企画展示「ライトノベル誕生の軌跡 ―ようこそ〝ビジュアル・エンターテインメント〟の世界へ」(12/1~12/26@目白大学新宿図書館)

2017/11/30

目白大学新宿キャンパスにて開講中の基礎教育科目「言語文化論」(担当:山中)との連動企画展示として、12月1日より「ライトノベル誕生の軌跡―ようこそ〝ビジュアル・エンターテインメント〟の世界へ」を、目白大学新宿キャンパスにて開催致します。

若年層向けのエンターテインメント小説として、日本はもちろん、海外でも知られるようになってきた「ライトノベル」。本展示では、そんなライトノベルが現在の姿を確立していった黎明期(特に1980年代後半~1990年代初頭)の状況にスポットを当て、当時勃興していた〝ビジュアル・エンターテインメント〟の様相から、 ライトノベル誕生の軌跡を辿っていきます。今ではなかなか目にすることができない貴重な資料も、多数展示いたします。

展示自体は小規模ではございますが、図書館スタッフの方々のご協力もあり、内容的には密度の濃いものになっておりますので、この機会にぜひご来館ください。

開催日:2017年12月1日(金)~12月26日(火)
時 間:月~金)21:00まで、土)17:00まで、日)休館
場 所:新宿図書館本館1F PC室前スペース

なお、学外(一般)の方でも見学可能です。来館の際は入館申込書にご記入頂く必要がございますので、受付にてお申し出下さい。

【文責:山中】


研究会メンバーの新刊情報(『言語と思想の言説 近代文学成立期における山田美妙とその周辺』)

2017/11/01

ライトノベル研究会のメンバーである大橋崇行氏が、以下の書籍(単著)を刊行致しました。

■ 大橋崇行『言語と思想の言説 近代文学成立期における山田美妙とその周辺』(笠間書院)

言語と思想の言説[ディスクール]: 近代文学成立期における山田美妙とその周辺 言語と思想の言説[ディスクール]: 近代文学成立期における山田美妙とその周辺
大橋 崇行

笠間書院 2017-11-06
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明治における〈近代〉の実態を探る。
江戸以前の「知」、海外から流入してくる「知」――。
明治期、活字メディアによる情報革命の中で、多様な「知」はさまざまに錯綜し、新たな言説は生み出されていくこととなった。その過程の総体を、山田美妙から明らかにしていく書。

ある時代の言葉は、どのように運用、共有され、新たな文化として再編成されていくのか。目の前にあるテクストだけを精読しても読み取ることのできない領域が、言葉には張り巡らされている。山田美妙は言葉とどう格闘し、そこでは何が起こっていたのか。

この時期の「知」のあり方と「文学」「小説」との関わりについて考え、「文体」や「文法」の問題、そのときに用いられる言葉が持つ概念、言葉が文章として構造化されたときに表現される「思想」がどのように捉えられていたのかついてを考えていくことで、日本の〈近代〉の実態を炙り出す。
笠間書院HP

【文責:山中】


『ユリイカ』掲載情報

2017/10/31

現在発売中の『ユリイカ』(青土社)に、ライトノベル研究会メンバーの論考が掲載されています。お近くの書店等でお見かけの際は、ぜひ手に取ってみて下さい。

『ユリイカ』2017年11月号 特集=スティーヴン・キング―ホラーの帝王―

【掲載論考】
 一柳廣孝「神を問う―キング『呪われた町』から小野不由美『屍鬼』へ」

ユリイカ 2017年11月号 特集=スティーヴン・キング ―ホラーの帝王― ユリイカ 2017年11月号 特集=スティーヴン・キング ―ホラーの帝王―
スティーヴン・キング 恩田陸 風間賢二 広江礼威

青土社 2017-10-27
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『ユリイカ』2017年11月臨時増刊号 総特集=志村貴子―『敷居の住人』『放浪息子』『青い花』から『淡島百景』、そして『こいいじ』へ―

【掲載論考】
 嵯峨景子「因果・憧憬・制服――スポットライトの外のざわめき」

ユリイカ 2017年11月臨時増刊号 総特集◎志村貴子 ―『敷居の住人』『放浪息子』『青い花』から『淡島百景』、そして『こいいじ』へ (ユリイカ臨時増刊) ユリイカ 2017年11月臨時増刊号 総特集◎志村貴子 ―『敷居の住人』『放浪息子』『青い花』から『淡島百景』、そして『こいいじ』へ (ユリイカ臨時増刊)
志村貴子 青木俊直 イシデ電 岩岡ヒサエ 谷川史子

青土社 2017-10-28
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【文責:山中】


【イベント情報】9/26 目白大学トークイベント VRが更新するリアリティ(文化庁メディア芸術祭関連)

2017/09/23

研究会メンバーの山中が勤務する目白大学にて9月26日(火)、社会学部メディア表現学科が共催機関となり、文化庁メディア芸術祭実行委員会主催「第20回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」の連動企画「目白大学トークイベントーVRが更新するリアリティー」が開催されます。現在、受賞作品展が初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、東京オペラシティ アートギャラリーなどで行われていますが、そちらと合わせていかがでしょうか。詳細とお申し込みはコチラ

トーク「VRが更新するリアリティ」

近年話題となっているVRについて、エンターテインメント的な側面と学術研究的な側面の双方からのアプローチを紹介し、VRとリアリティのあり方について考えるレクチャー形式のトークイベント。

日 時:2017年9月26日(火) 18:00〜19:30(開場 17:30)
会 場:目白大学新宿キャンパス 研心館
定 員:400名
参加費:無料(一般の方は要事前申し込み

出演:
石井 晃/鈴木 一平[アート部門審査委員会推薦作品『Optical Marionette』]
松本 啓吾[エンターテインメント部門優秀賞『Unlimited Corridor』]
阿部 達矢[エンターテインメント部門審査委員会推薦作品『anywhereVR』]
モデレーター:
遠藤 雅伸[ゲームクリエイター/東京工芸大学教授]
小林 頼子[目白大学社会学部メディア表現学科教授]

【文責:山中】


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