ライトノベル研究会のメンバーである大橋崇行氏が、以下の書籍(単著)を刊行致しました。
■ 大橋崇行『言語と思想の言説 近代文学成立期における山田美妙とその周辺』(笠間書院)
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言語と思想の言説[ディスクール]: 近代文学成立期における山田美妙とその周辺 大橋 崇行 笠間書院 2017-11-06 |
明治における〈近代〉の実態を探る。
江戸以前の「知」、海外から流入してくる「知」――。
明治期、活字メディアによる情報革命の中で、多様な「知」はさまざまに錯綜し、新たな言説は生み出されていくこととなった。その過程の総体を、山田美妙から明らかにしていく書。
ある時代の言葉は、どのように運用、共有され、新たな文化として再編成されていくのか。目の前にあるテクストだけを精読しても読み取ることのできない領域が、言葉には張り巡らされている。山田美妙は言葉とどう格闘し、そこでは何が起こっていたのか。
この時期の「知」のあり方と「文学」「小説」との関わりについて考え、「文体」や「文法」の問題、そのときに用いられる言葉が持つ概念、言葉が文章として構造化されたときに表現される「思想」がどのように捉えられていたのかついてを考えていくことで、日本の〈近代〉の実態を炙り出す。
(笠間書院HP)
【文責:山中】
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