フィリピンの書店にて(2)

前回の報告の翌日、マニラ中心部からは少し離れたマカティ市の巨大ショッピングモールに向かいました。この市もメトロ・マニラの内部なので、東京に例えれば、杉並区だけど東京23区内みたいなものと思ってください。観光客の度肝を抜くような広大なショッピングモールが延々と続き、フィリピンの中間層がそれだけ多くなったことを伺わせます。

今回、やってきたのは大手チェーンのPower Books。

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やはり、ほとんどが英語の本で、ティーンズのコーナーもアメリカのヤングアダルト小説が並んでいます。特設コーナーに並べられていたのはアメリカのヤングアダルト・ファンタジー小説”Throne of Glass”。

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そこを過ぎると、ようやく出てきました。日本マンガの翻訳本。

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アメリカのViz Media、小学館アジア、講談社などの英訳本が並ぶ中で、Viva Psicom、Studio Studioなどという出版社からも出ています。どうもこれらはフィリピンの出版社らしく、フィリピーノ(タガログ語)翻訳の模様。。
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中でも『ブリーチ』と『進撃の巨人』はこの2作で一棚丸ごと使うぐらいの人気商品ですね。

クールジャパンは、フィリピンにも着実に侵攻しているようですね。Psicom社から出ているアニメ雑誌2種も見つけました。”Otaku Zine”(おたく人?)と”Otaku Asia”(おたくアジア)。後者が隔月刊の雑誌で、前者が別冊のような感じです。これは、英語で書かれています。
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これとは別にアメコミも健闘。やはりフィリピンはアメリカの影響が強いようです。なんといってもアメリカの旧植民地ですし、英語は公用語のひとつだし、大量の出稼ぎ移民がアメリカに渡っていますから。

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このアメコミの中に、ほんの少しだけフィリピンオリジナルのマンガを見つけました。日本のマンガスタイルです。これらも英語で書かれている模様。別の本屋さんでは「マンガの書き方」みたいな英語の本も並んでいたので、日本マンガのファンがせっせと練習して、プロになったんだろうなと想像しています。

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そして、それらの棚から離れて、やはりありました。「フィリピンオリジナルのラノベ」の棚。同種の本が大量に並んでいて、女子中学生たちがキャッキャいいながら本を選んでいました。英語ではなく、フィリピーノ(タガログ語)で書かれており、イラストを含むものと、含まないものがありました。
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この他、本屋を見つければ入っていましたが、フィリピーノで書かれたライトノベル(らしき小説)がジャンルとして成立していることは確かなようです。そして、英語訳の日本マンガが流通し、アニメ雑誌も英語で刊行され、日本のライトノベル翻訳も見当たらないのに、なぜかフィリピーノ(タガログ語)でライトノベル(らしき小説)があるという現象。これは、どう考えれば良いのでしょうか?

なお、別の本屋では「タガログ語のロマンス小説」という棚がありました。これまた女性向け市場です。フィリピンの文字文化は英語を建前としながらも、女性達はそこから外れてフィリピーノ(タガログ語)で読む文化を育んできたということなのでしょうか?平安時代の仮名文学みたいな話になってきましたね。

(報告:太田)(3/19一部修正)

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