ラノベ史探訪(12)-続・新刊に挟まっている「アレ」の話【後編】

前回のコラムの最後にも軽く触れましたが、角川文庫・青帯からスニーカー文庫へと名称が変わって以降、スニーカー文庫にも専用の新刊案内が用意されるようになります。とはいえ、当時の新刊案内は現在のそれとはだいぶ雰囲気が異なりますので、「あれ?何これ?」と思われるものもいくつかありました。そこで今回は、スニーカー文庫の創刊間もない1989年~1991年頃までの新刊案内について、特に興味深いものをいくつかを紹介していきたいと思います。

■表紙に作者が堂々と登場

最近では作品のキャラクターが新刊案内の表紙を飾るのが当たり前ですので、表紙に作者が堂々と登場しているというのは意外に見えるかもしれません。

(スニーカー文庫新刊案内 1989年12月/1990年2月)

武上純希氏の記事:1989年12月)

越沼初美氏の記事:1990年2月)

■スニーカー文庫は少女小説レーベル?

スタート当初は少女小説的な作品もラインナップに含まれており、現在とは異なる一面を持っていたスニーカー文庫。下の新刊案内を見る限りでは、「あれ?スニーカー文庫って少女小説レーベルだっけ?」と勘違いされる方がいてもおかしくなさそうですね。

(スニーカー文庫新刊案内 1990年10月)


(スニーカー文庫の「青春ラブロマンス小説」)

■ファンタジー人気はレーベルの壁を越えて

1991年に行われた、角川スニーカー文庫と富士見ファンタジア文庫の連動フェア開催時のものです。田中芳樹氏の『アルスラーン戦記』、水野良氏の『ロードス島戦記』、深沢美潮氏の『フォーチュン・クエスト』、竹河聖氏の『風の大陸』など、角川系レーベルのファンタジー作品がラインナップされています。ちなみに広告中央に位置している「KADOKAWA Island」は、よく見ると角川から発行されていた雑誌が散りばめられています(なぜか「Newtype」だけ島扱い)。その周囲をファンタジー作品の「ビック4」が囲っている様子は、当時の角川ファンタジー作品の隆盛を物語っているようです(ちょっと偏った見方かもしれませんが…)。

(スニーカー文庫新刊案内 1991年12月)

(角川スニーカー文庫・富士見ファンタジア文庫 スペシャルファンタジービック4)

以上、大雑把ではありますが、比較的初期のスニーカー文庫の新刊案内について紹介してきました。手元にある資料はまだまだ少ないですが、今後また興味深いものがあった際には紹介できればと思います。

【文責:山中】

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